今回のおさんぽは名古屋駅から地下鉄東山線で7駅、東山動植物園で有名な千種区が舞台。
覚王山日泰寺を中心に発展した住宅地、覚王山界隈を散歩してまいりました。
千種区の覚王山へは、栄から県道60号線を東にまっすぐ進んで行くことができます。
マップ&ルート
今回のルートは覚王山駅周辺から北に向かい、地下鉄名城線の砂田橋駅付近までを散策。
大まかなルートとしては県道30号線沿いを基準に歩いています。
県道30号線下の覚王山側は寺院が多い割に、お店や住宅が多く賑やかな印象。
砂田橋側は上に行くにつれて学校と団地が多くなって行きます。
マップについている番号順に散策しているので、順に紹介していきたいと思います。
1.城山八幡宮
縁結びの神社で、名古屋の縁結び神社『恋の三社巡り』の一社。
境内には『連理木』と呼ばれるかなり珍しい木や、『桃取石』という縁結びに効果がある岩などがあります。
覚王山駅東側、末盛通り交差点の北東、大通りから一本入った所に位置しており、通じる道は大通りの東側にあります。
民家の横には裏山に通じる階段があり、そこから登っていくと道路に出ることができました。
駐車場もあるので、ちゃんとした道を通って車で行くことも可能です。
が、のちに大通りから直接入るルートも発見!
わざわざ山登りせずとも、わかりやすい道からいくこともできます。
- 「城山八幡宮」
- 住所:愛知県名古屋市千種区城山町2-88
昭和塾堂
先程の階段を登った先には『昭和塾堂』があります。
1928年に建てられた教育施設のようですが、現在は利用されておりません。
昨年の4月末までは愛知学院大学が賃貸契約を結んでいたようなので、割と最近まで使われていたのでしょうか。
城山八幡宮昭和塾堂のご紹介
上から見ると「人」の形をしているようで、これは教育施設らしく『人づくり』を目標としていたからだとか。
末森城跡
また敷地内には交差点名(末盛通り)の元になった、『末森城跡』があります。
織田信長の父、信秀が1548年に築城。
残念ながら現在は、城山八幡宮の敷地内に石碑と空堀の跡があるくらいです。
構造的に非常に珍しい「三日月堀」と称される半月形の丸馬出があったらしいが、現在は残っていない。
Wikipediaより引用
残っているのであれば見たかったです。
駐車場にある敷地内の看板
末森城跡や昭和塾堂も記載されています。
2.覚王山日泰寺
この地域の中心でもある『覚王山日泰寺』
地下鉄の通る大通りは結構栄えており、地図②に続く赤線が商店街になっています。
商店街のお店は新旧入り交じっていて、オシャレなお店からモダンなお店までたくさんあります。
覚王山商店街では月イチマルシェを行っており、その他イベントもあるので活気に溢れています。
またアーティスト系が多い文化の街でもあり、日泰寺近くの『覚王山アパート』にはギャラリー、アトリエ、古本カフェなどが入っています。
覚王山日泰寺の中、五重の塔がお出迎え
中心にあるのが本堂です。
敷地内には本堂の他にもいくつか建物がありますが、広い敷地のほとんどは駐車場。車の往来には注意です。
毎月21日には駐車場を利用して縁日が行われ、境内が賑やかになります。
敷地内にはタイ人、『ラーマ五世の像』
釈迦の遺骨を安置するため創建された寺院で、タイと深い縁があります。
歴史的な詳しい話はこちらを参照
http://www.nittaiji.jp/kakuouzan/index.html#03
ちなみに覚王は釈迦を表し、日泰(にったい)とは日本とタイということだそう。
また日本で唯一、どの宗派にも属さない寺院であるとか。
知れば知るほど面白い寺院です。
- 「覚王山日泰寺」
- 住所:名古屋市千種区 法王町1ー1
- HP:覚王山日泰寺
3.東山給水塔
西側から撮影
覚王山日泰寺から北に向かうと見えてくるのが『東山給水塔』
撮影した西側はマンションや住宅が多いです。
東側からだと、開けた空き地にポツンと立っているので迫力は少なめ。
ですが、記念碑や案内マップなどが置いてありました。
東山給水塔は1930年に建てられた名古屋最古の給水塔で、現在は非常用応急給水施設になっています。
https://thepage.jp/aichi/detail/20150319-00000013-wordleaf
ちょくちょく『配水塔』と記載されているのを見ますが、配水塔は旧名です。
イベント時には一般公開されるそうですが、現在は工事しているので開放されるかは微妙。
ネットの記事を見る限りでは、数年に1度ペースっぽいので貴重ですね。
4.水の歴史資料館
東山配水塔の北東、県道30号線に面しているのは『水の歴史資料館』
名古屋市上下水道局によって2014年に、上水道の給水開始から100周年を記念して建てられました。
一階建ての館内には、4つの展示室と学習室兼資料室があります。
水道の歴史、配水、下水処理、防災の4つの分野に分かれていて、実際に使われていた機械なども展示されています。
入り口にトリックアート
— おりん (@nniro_san) 2018年1月27日
水道水も試飲できます pic.twitter.com/PBLphszqHK
入口にはトリックアートや、水道水が飲める給水器があります。
今まで当たり前に飲んでたので気にしなかったのですが、名古屋の水道水は飲んでも大丈夫と言われるほど綺麗だそうです。
また日本全国にあるマンホールを網羅した『マンホールカード』の配布も行っているので、集めている人はぜひ行ってみてください。
館外の道路に面した駐車場には、排水管などが展示
- 『水の歴史資料館』
- 住所:名古屋市千種区 月ヶ丘1ー1ー44
- 料金:無料
- 時間:9:30〜16:30
- 休み:月曜日
5.上野天満宮
④水の歴史資料館から北に向かうと⑤『上野天満宮』があります。
この上野天満宮では有名な学問の神様、菅原道真が祀られています。
そのため合格祈願で訪れる人も多いのか、学生家族が何組かいました。
起源としては、安倍晴明の一族が建立したそうです。
後ほど出てくる名古屋晴明神社といい、この地域は安倍晴明に関わる物事が多いのが特徴です。
合格祈願 厄除け
ここも天満宮ではおなじみの牛の像があります。
撫でると頭が良くなるとか、撫でた部位の不調が治るとか言われてますね。
おそらく他の天満宮にない特徴は、小さな人形が至るところにあることでしょうか。
水の歴史資料館と上野天満宮を繋ぐルートでおすすめなのは、④と⑤を結ぶ赤線の『天満緑道』を通るルート
大通りの一本隣にあり広場やベンチもあるので、散歩気分がより味わえます。
- 「上野天満宮」
- 住所:名古屋市千種区 赤坂町4-89
6.鍋屋上野浄水場
天満緑道を突っ切り、歩道橋を渡ると見えるのが『鍋屋上野浄水場』
赤レンガの建物が歩道橋の上から見られます。
歩道橋を降りると水道公園『水の丘』に出るので、そこからフェンス越しに見ることができます。
ただ、歩道橋を降りてしまうとあんまり綺麗には見えないです。
この鍋屋上野浄水場、実は名古屋初の浄水場だとか。
先ほどの『水の歴史資料館』で詳しく学ぶことができます。
現役で稼働しており、5人以上のグループで申し込むと施設内を見学できるそうです。
- 「鍋屋上野浄水場」
- 住所:名古屋市千種区 宮の腰町1-33
7.矢田川河川敷
橋上より東側を撮影
砂田橋駅を超えて、さらにまっすぐ進むと大きな橋があります。
この橋がかかっているのが『矢田川』です。
河川敷へ降りることできますが、堤防沿いは歩道がないので歩くのはちょっと危険かも。
橋の西側には野球のグラウンドがあります。
ランニングや球技、散歩している人が見受けられました。
ポケモンGOやってる人もいたので、ポケスポット(?)なのかも。
8.名古屋晴明神社
最後のスポットは『名古屋晴明神社』
有名な陰陽師、安倍晴明を祀る神社であり、『恋の三社巡り』の一社であった神社です。
何故か『恋の三社巡り』は別の神社に変わってしまいましたが、それでも安倍晴明と言うだけで何となくパワーが溢れています。
ナゴヤドームのすぐ近くで、ドーム南側の道を東に進むと主張の激しい看板があるので嫌でもわかります。
団地の横の高台にちょこんとあるので、なんとも言えない感じ。
また、とにかく陰陽師のイメージ通り星マークが至る所にあります。
この神社には七不思議があるそうですが、ご丁寧に境内にまとめて貼ってあります。
またお参りの仕方のマニュアルも置いてあります。
かなり奇抜で親切な神社だなと思いました。
- 「名古屋晴明神社」
- 住所:名古屋市千種区 清明山1-6
まとめ
覚王山界隈は寺社仏閣が多く、好きな方にはかなりおすすめスポットです。
歴史的な建物も多く見どころがありますが、都市部から離れていることもあり混雑はしません。
東山線動物園からも近いので、帰りに足を運んでみるのもいいですね。
今回のおさんぽの実況まとめはこちら
寄り道や載せきれなかったスポットについても紹介しています。
名古屋のおさんぽスポットです。
秋だとお祭りがあるので、ぜひこの日を狙って行ってみては。